暗黒の事態に備える~蓄光剤の活用の試み | 一般社団法人社会貢献推進国際機構

2016.10.01

暗黒の事態に備える~蓄光剤の活用の試み

最近、停電になることがほとんどなくなった。昔は、ちょっとした雷や台風などでよく停電していた。しかしそれも改善され、特に長時間の停電は極めて稀である。それだけに、停電に対する個々の備えがあまくなっているといえる。南海トラフ大地震の可能性が指摘されているが、もし「東海」「東南海」「南海」の3連動地震が起こると、1ヶ月以上にわたる停電も想定しなければならないという。夜は暗黒の世界になる。慣れていないだけに大きな混乱が予想される。

蓄光剤を聞いたことがあるだろうか。その名前のとおり、光を蓄積し、夜などにその光を放つものだ。株式会社シンセイはその性能を高め、長時間にわたって光りを放つことが可能にした。停電時などで様々な形で活用できそうだ。そのシンセイに取材に行き、今後の展開について聞いた。

%e8%93%84%e5%85%89%e5%89%a4 蓄光剤の活用の一例

シンセイの主力製品にデコマシートがある。これはコンクリートやアスファルトの表面化粧用の転着シートだ。コンクリートブロックなどを製造する際に型枠に取りつけ、化粧ブロックにするものだ。簡単に言えば、コンクリートやアスファルトが固まる前に転着シートを貼り付けると、簡単に小石に覆われたコーティングができるのだ。コンクリートやアスファルトは見た目にも素っ気ない。このデコマシートを使うと、自然と調和した雰囲気のある見違えるものになる。

このデコマシートと蓄光剤との組み合わせで新しい活用ができる。蓄光剤を使った蓄光石は昼間に太陽の光を蓄積し、夜に光を放つ。それが歩道にあれば真っ暗闇でも道が分かることになる。電力が全く必要がないので災害時にも機能する。

停電になって真っ暗闇になっても、昼間に蓄積された「光」によって道が浮かび上がってくる。停電でなくても山道などでは日常的に有用だろう。

災害時の避難所でも力を発揮しそうだ。簡易トイレは臭いの関係もあるので、建物からかなり離れたところに作られることが多い。真っ暗闇だと夜にトイレを探すのも大変だし、トイレから帰ってくるときに迷う人もでる。光は安心を与える。

このデコマシートはヒートアイランド対策にも使える。デコマシートの小石を熱吸収の低い白い石にしたり、熱を吸収しにくい珊瑚クズなどを使うと、それに覆われたコンクリートやアスファルトが熱くなりにくくなる。また、保水力が上がるので、雨の後、徐々に水が蒸発するので、熱くなりにくい。水たまりができにくいこともプラス要素だ。駐車場などでこれを活用するとかなり温度を下げることができる。美的にもグレードアップされた環境対策になる。

こうした技術が本格的に社会に普及すれば、防災や環境の面で大きな改善になるだろう。まだ世の中に十分知られている状況ではないが、注目される社会貢献型の技術といえる。

(蓄光剤やデコマシートにさらに関心のある方は、弊機構にまでご連絡ください。

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